●映画『善き人のためのソナタ』(2006年ドイツ)
窓から初夏の匂いがちゃっかり入り込んでいる。
春の前でまだ私は立ち止まっているのに…気持ちがついていけないじゃない?
子供の頃から感じていた季節の匂いはいつも同じ。
どんどん去っていく時と去っていく季節と増えるばかりの思い出を…どうしよう。



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映画『善き人のためのソナタ』を観る。ずっと気になっていて、そしたらいつのまにか家人がレンタルして来ていた。イギリス映画に次いでドイツ映画も好き、そんな気持ちを確かにした映画。

映画が始ってすぐに重い空気に包まれたような心もちになる。この感じはポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキの映画を観た時と似ている。東欧の闇みたいなものかな。そしてその重さみたいなものがまんざら嫌いな訳でもない。

社会主義とか国家とか政府とか…結局、何を守りたかったのか?

時折、男女の親密なシーンを交えながら不穏な緊張感に支配されてストーリーは進んでいく。監視する側と監視される側を見つめながら、だんだん胸が締めつけられていく。思わず部屋中を見回してしまった私、画面から溢れているかのような監視という恐怖、監視されているかもしれないという恐怖、その恐怖で押し潰されるような感覚。考えてはいけない、知ってはいけない、考えたり知っていることを口に出してはいけない、もしかして幸せになってはいけない?
ただ、恐怖を見せつけるだけの映画ではなくて、クライマックスからラストへの展開が秀逸。その愛にその苦しみにその悲しみにそのピアノの音によって覚醒していく彼(ウルリッヒ・ミューエ演じるヴィースラー大尉)の姿が愛しくて、忘れられない人となる。

劇作家ドライマンを演じたのは『トンネル』(2001年ドイツ、これもいい映画でした)に出演していたセバスチャン・コッホ、その同棲相手の舞台女優クリスタを演じたのは『マーサの幸せレシピ』(2001年ドイツ、この映画も好き)主演のマルティナ・ゲデック。

Amazonのレビュー
『善き人のためのソナタ』


今日の1枚
Stina Nordenstam "Memories of a Color"
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スウェーデンの歌姫、スティーナ・ノルデンスタムの1991年リリースの1stアルバム。
今頃ふと聞きたくなるアルバム。
http://www.stinanordenstam.net/
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by allisfulloflov | 2008-04-24 16:50 | 音楽・映画・TV
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