『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年アメリカ・イギリス)を観ました。
(“燃え尽きるまで”って…また誤解を招くようなタイトルを~情熱的な恋愛映画みたいですが、まったく違います、ヒューマンドラマです。誰?こんな邦題付けたの) オスカー受賞作「アメリカン・ビューティ」や、「ロード・トゥ・パーディション」 などの作品で知られる英国出身の米映画監督、サム・メンデスがリチャード・イェーツの小説「家族の終わりに」を映画化したヒューマン・ドラマ。 かなり若い頃、結婚なんてしたくないと思っていた私(結婚している)の理由が映像化されているようで、ちょっとびっくり。原作「家族の終わりに」は、1950年代のアメリカを背景にした小説、郊外にマイホーム、絵に描いたような家族生活の夢~この頃から始まっていたのね、なんて妙に納得してしまいました。 出会って恋におちて、結婚して、子供が生まれ、家を買い… 男は夫となり、女は妻となる、夫、父親としての役割、妻、母親としての役割… 幸せな家族生活の中、何かが砂のように指の間からこぼれていくような感覚に苛まれ、そして壊れていく… 主演は『タイタニック』(ビデオもDVDもサントラも持っているという、かなりのミーハーぶりを発揮させられた作品、笑)で共演したケイト・ウィンスレットとデオナルド・ディカプリオ、彼らの演技者としての成熟ぶりも素晴らしかったです。 それにしてもケイト・ウィンスレットって、怖い(本音)女優さんです。『愛を読むひと』(2008年アメリカ/ドイツ)に続き、この映画を観てしまった私、ケイト・ウィンスレットの演技にかなりの衝撃を受けてしまいました。やっぱり凄いです、この人。 そういえば、マイケル・ウィンターボトム監督の『日蔭のふたり』(1996年イギリス)を観た時にも、ケイト・ウィンスレットの存在感に圧倒されたました。映画そのものもかなりヘヴィーだったこともありますが、忘れられません。 実は…ディカプリオのファンでもあるのですが(笑)、彼もケイトに負けないくらい好演しています。年齢を重ねた彼は、以前にも増して深い演技を見せてくれます。この人はもっと、評価されてもいいと思うのですが、オスカー獲らせてもらえませんねー かなり重いテーマですが、現代にも通じる普遍性をはらむ映画だと思います。 今朝の音楽 Zegunder "Distant Birds? Thought They Were Leaves..." イスラエルのAlosha TsinovoiとGil Cohenによる2人組ユニット、Zegunderの 2004年リリースのフルアルバム、春を待つ季節にぴったり。 7年も経ってしまったのですね、今どうしているのでしょう? 過去関連エントリー http://blog.livedoor.jp/maribinoche/archives/13371705.html
by allisfulloflov
| 2011-01-17 10:15
| 音楽・映画・TV
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